供給筒
供給筒はヘッド圧(ホッパー内の製品による圧力)を緩和するため。また、流量を調整するために設けられています。流れが良すぎて計量精度が落ち着かない場合などに、調整が必要となります。
通常は機械設置時に調整してありますから調整の必要はないのですが、銘柄が新しくなって流れが変化した場合には必要となる事があります。
以下にパート別に説明を行いますが、機種により不要な部分も含まれています。設置されている機種に照らし合わせのうえ、お読み下さい。
軸受やチェーン等の保守につては別項「保守一般」に記載されています。そちらも併せてお読み下さい。
注意 供給筒が変形している工場を見かけます。必要以上に叩かないで下さい。
ダンパー調整
@の固定ボルトを緩めると、ダンパーが動きます。
流量を減らしたい場合はBの方向へ、増やしたい場合はAの方向へ動かして下さい。
流れの良好な製品では、一般に流量を絞った方が良い結果が得られるようです。
流れの悪い製品や粒の大きい(10mm以上)製品では、ダンパーを開けた方が良いようです。
陣笠調整
Aの固定ボルトを緩めると、Cの陣笠が上下できます。
流量を減らしたい場合はDの方向へ、増やしたい場合はCの方向へ動かして下さい。
製品による調整はダンパーと同じです。
陣笠調整で特に効果が現れるのは、大投入のショック切れを防止する場合です。大投入のショック切れを防止するには、大投入用シリンダーの、開き側スピードを絞るのも良い方法です。
*ショック切れ
弁からの流量が多すぎるため、ショックで中投入弁や小投入弁が同時に閉まる状態。重量値が落ち着くと不足状態となり、インチングを開始するのが一般的。
アジテータ
Bはアジテータを示します。回転方向はEの方向です。
アジテータはヘッド圧の緩和、フィーダーへの製品供給、弁へのスムーズな製品供給等の役割を持っています。羽根に糸屑等が多量に付着すると、供給がスムーズに行われないため、能力や計量精度に影響を与えます。
アジテータの点検は、ダンパーを一杯まで開き、ダンパーの下から手を入れて行って下さい。
点検中にアジテータが回転すると大変危険ですから、絶対に電源が入らない状態で作業は行って下さい。
軸受けの内側にはテフロンブッシュが組み込まれています。磨耗性のある製品を扱う場合は、点検を怠らないようにして下さい。
バイブレーター(ユーラス)
通常アジテータが装備されている機種には、陣笠ではなくバイブレーター装置が組み込まれています。このバイブレーター装置の調整は不要ですが、ねじの緩みや破損など、点検は怠らないで下さい。
Dユーラスモーター
振動モーター
E防振ゴム(PS74019)
穴が広がって粉塵が出る場合があります。
F脱落防止ワイヤー
ボルトが緩んで落ちるのを防ぎます。
化学製品や飼料を扱う工場では特に注意してチェックして下さい。
G暴走防止金網
金網の損傷をチェックすると同時に、製品塊や糸くずなどで目詰まりを起こし ていないか点検して下さい。
縦型撹拌
撹拌装置が縦型の場合、軸の継ぎ目とチェーンのたるみを定期的に点検して下さい。
モーター交換等で結線を外した場合、回転方向が上から見て右回転となるよう、再結線して下さい。回転方向がわからない場合、チェーンを外して試運転を行い確認して下さい。
軸の中間部が右ねじで連結されているため、左回転では羽根軸が外れます。
駆動チェーンについては、水平に使用されていますから、たるみが大きくならないうちに調整して下さい。