排出
 
 排出開始から排出終了まで
排出動作は、開閉ともにタイマーによる制御動作になります。
正常排出動作(開・閉)したかの確認は、再計量タイマーがタイムアップ後の次の投入開始時に、計量槽内の重量値ゼロ付近信号を検査する事で判定しています。排出電磁弁ONと同時に、下図排出表示も点灯します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 排出動作と排出・再計量タイマーの関係

  排出タイマーの調整(T14)
 
計量完了後、包装機からの排出指令により、計量槽の排出動作を行います。
排出ゲートが開いてる時間を、タイマーで制御しています。
設定時間が短いと正常に排出しません。長すぎると計量機稼働能力が下がります。
排出時間が不適当と思われる場合は、時間調整をして下さい。
MAX3(H3Y-2=5)秒のタイマーが設置されています。通常は1秒くらいです。
 
  再計量タイマーの調整(T15)
 
排出後、次の計量を開始するまでの時間をタイマーで制御しています。排出ゲートが閉まる時間を設定します。
短すぎると排出ゲート閉動作中に、投入ゲートが開きます。(次の計量動作になる:前図右から2番目)
長すぎると計量機稼働能力が下がります。
MAX1秒のタイマーが設置されています。通常は0.5秒くらいです。
 
 自動排出と排出ボタンでの排出
 
 「自動排出」 計量完了表示灯
 単能機およびA機は
 計量完了すると外部端子(107-108間)から自動包装機に完了(A機完了)信号を出力します


 
107
108

 
包装機盤端子台
   〃

包装機制御盤では、完了信号を受け取り、
                      袋装着が完了していれば、
  自動排出

 
L1
1

 
   〃
   〃
外部端子L1-1間に排出指令を返す
 
        B機(207-208間)・C機(307-308間)・D機(407-408間)完了信号出力
計量機の計量完了より、包装機の袋装着動作の方が早い場合は、計量完了即排出動作に移行しますので、計量完了表示灯の点灯を確認(目視)できないようです。
 
 「手動排出」 排出ボタン
排出ボタンを押すと、排出動作を行います。
自動排出・手動排出とも動きは前述のタイマー動作をします。
排出動作の開始信号が排出ボタンか、計量完了→包装機排出指令かの違いです。
排出ボタンによる排出は、袋の有り無しの判定を行いませんので、必ず袋が装着されている事を確認後、実行して下さい。計量槽空時はこの限りではありません。
 
作業終了時の端量計量で停止している場合は、計量完了していないので、強制排出しても包装機側は連動して動作しません。計量機、包装機、各々の機械を単独で作動させて端量計量(袋)処理する事になります。
強制完了機能の選択を短絡して「強制完了」可能な設定にすると連動で排出します。
包装機と連動した方が都合がいい場合は、強制完了で使用して下さい。
また、試運転(空運転)時の包装機とのインターロック信号のテストとして使用できます。

 
 特殊排出回路
 
 2回排出回路
付着性のある被計量物の計量では、通常の排出時間(1秒程度)動作では、計量槽内部に計量物が付着するので、排出時間を長くする(タイマー設定時間を長くする)事になります。またこのような被計量物の場合は、計量槽にもバイブレーターが設置されていて、排出時に計量槽を振動させるようになっています。
通常の排出動作は開閉1回ですが、開閉動作を2回させる排出制御(制御盤改造)を行った事があります。
これは、単に1回の開時間を延ばすよりも、排出ゲートを2回動作させた方がより効果が上がると当社では、考えています。
 
 2段排出回路
上図は、標準の構造(回転シリンダーを使用した、左右ゲート同時開閉)のものを掲載していますが、左右ゲート各々に駆動シリンダーを設置して、片側のゲートを開→もう片方のゲート開する2段階に分けてのゲート開閉制御方法もあります。
 
 2連筒の同時排出
これはゲート開閉方法ではありませんが、2連筒の計量機は、20kg計量を2機同時に排出する事で、40kg袋を袋詰めします。制御盤に「交互排出|同時排出」の切替スイッチが設けられます。
 
再計量タイマーがタイムアップすると、計量1サイクルが終了です。
始動スイッチが「切」であれば、計量機は停止します。