付録E ME−C11ユニット入れ替え
制御盤の同一部品を入れ換える方法
パッカースケールで2連(A機・B機)以上の場合は、制御盤に同じ部品が2つ以上ありますので、A機とB機の部品を入れ換える方法があります。
どちらか片方(例えばA機)が、悪く(表示がふらついている)なっているとすると、A機部品をB機へ、B機部品をA機へ入れ換えます。
この時に、B機の表示がふらつくようになれば、交換した部品が不良であることが解ります。
入れ換える部品は必ず1つにして下さい。
例えば下図の部品デジタルボルトメーター、計測ユニットをA機、B機一度に入れ換えて、悪い現象が移動しても、今度は2つの内のどの部品が不良品であるか判定できないからです。
また、現象が移らなかった場合は、入れ換えた部品は必ず元に戻して下さい。
そして次の部品を入れ換えるようにして下さい。
制御盤内部に±15V電源が設置されています。
この電源も表示ふらつきに関係しています。
上図部品交換の後で交換して下さい。
交換の順序は、一番原因でありそうな部品の予想がつけば、その部品から交換します。
入れ替え作業が簡単な部品から入れ替えます。
@計測ユニット
Aデジタルボルトメーター
BDC±15V電源の順がいいのではと思います。
左図ユニットは「はずし方」の説明
(別項)があります。
予備品の場合
正常な予備品と入れ換える訳ですから、上記のように悪い現象を見届けられませんので、悪い部品の判定は難しくなります。
常時表示がふらついていて、どうしようもない状況で予備品と交換したら、表示のふらつきが無くなったのであればその時点で修理完了です。
しかし、悪くなったり正常にもどったりしている状態で、予備品と部品を入れ換えた場合は、長期間様子を見る必要があります。
すぐに表示のふらつき現象が出れば、その交換した部品は不良品ではなかった事は解りますが、まだトラブルは継続されているわけですから、次の処置をしなくていけません。
いずれにしても、部品交換の方法は、表示がふらついている状態で作業をする事が前提です。
正常な状態で部品交換しても、悪い部品を見つける事はできません。
表示ふらつきに関連する部品を全て交換して正常な状態に戻す(治す)事と、不良部品を見つける事とは、少し意味合いが異なります。
ここの記述は、不良部品を見つける説明です。